令和5年度年金額のご紹介(計算あり)

2023-04-21

今年度(令和5年度)の老齢基礎年金額(満額)は二つの金額が提示されています。

老齢基礎年金額(満額)= 年額795,000円(月額66,250円) 【新規裁定者】
昭和31年4月1日以前に生まれた方は、年額792,600円(月額66,050円)【既裁定者】
(ちなみに令和4年度の老齢基礎年金満額は一律777,800円でしたので、昨年度から増額しています)

今回は、この根拠と計算についてご紹介します。

老齢基礎年金額の改定は、名目手取り賃金変動率が物価変動率を上回る場合、新規裁定者(67 歳 以下の方)の年金額は名目手取り賃金変動率を、既裁定者(68 歳以上の方)の年金額は物価変動率を用いて改定することが法律で定められています。

このため、令和5年度の年金額は、新規裁定者は名目手取り賃金変動率(2.8%)を、既裁定者は物価変動率(2.5%)を用いて改定します。

また、令和5年度のマクロ経済スライドによる調整(▲0.3%)と、令和3年度・令和 4年度のマクロ経済スライドの未調整分による調整(▲0.3%)が行われ、令和5年度の年金額の改定率は、新規裁定者は2.2%、既裁定者は1.9%となります。

以上を踏まえて、計算すると下記となります。
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【新規裁定】(前年度改定率)0.996 (当年度改定率)+2.2%
0.996×1.022=1.017912≒1.018(年額)780,900×1.018=794,956.2≒795,000円

【既裁定】 (前年度改定率)0.996 (当年度改定率)+1.9%
0.996×1.019=1.014924≒1.015 (年額)780,900×1.015=792613.5≒792,600円

(≒は端数処理後)国年法第27条(年金額)による(50円未満切り捨て、50円以上100円未満切り上げ)
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今回は、今年度の年金額に関するご案内でした。

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